サイクリング編
1 決断
2 ヒッチハイクの極意
3 ポルシェは快適
4 作戦
5 天敵
6 タスマニアへ行こう
7 時間にルーズ
8 タスマニア上陸
9 予定変更
10 車が来ない!
11 別れる
12 飛ぶ
13 Hobart
14 その声は
15 ライバル登場
16 またね
17 炎天下の出来事
18 タスマニア最後の夜
19 いゃっほーっ
20 シドニーへ帰還
21 北へ
22 山崎日本へ帰る
23 グリーンアイランド
24 ケアンズの夜は更けて
25 イナゴ大発生
26 エヤーズロック
27 アリスの風
28
ツアー編

その12  飛ぶ


実は僕はこの日まで飛行機に乗ったことが無かったのだ。
このオーストラリアに来るには48000トンの船で来たし、それまでに国内は元より海外旅行の経験が無かったので、飛行機に乗るという機会に恵まれなかったのだ。
まあ、新幹線が走り出したばかりという時代が時代ではあったのだが・・・・。
Hobart空港に到着すると、同じ飛行機に乗る人ですといって紹介されたのが女性の二人組。
飛行機に乗るのがこんなにドキドキするものだとは思わなかった。
飛行機といってもセスナ機で、4人も乗れば満席といった小さなものだから、飛び上がる時も地面をピョンピョン跳ねるような状態で走っていって突然グインと上がり始める。
いったん地面を離れると今度はすごく大きな音をさせて上昇していく。
中と外が薄っぺらいガラス一枚で仕切られているため、かなりうるさい。
パイロットが何か説明してくれても耳を精一杯欹てていないと後ろの席には聞こえないのだ。
まあ聞こえないほうが安心できるってこともあるようだけど・・・・・。
「このまえ、これと同じ飛行機が墜落してさ・・・」などと聞かされた日にゃ・・・。
生まれてはじめての飛行機がこんな小さな飛行機であったのが、よかったのか悪かったのか・・・・。
遊園地の飛行機の紐が切れた状態の感じですっ飛んでる。
さっきまでHobartのタスマンブリッジが見えていたと思ったら、もうすでに視界が山と湖の景色に切り替わっている。
あたりまえだが、飛行機ってすごく早いのだ・・・・。




なにしろ信号が無いし、渋滞も無い。
それにしても空の上から見下ろす景色は僕にかなりの衝撃を与えるほどに美しいものではあった。
(最高の天候に恵まれたのだが、この古ぼけた写真で色が正確に伝わらないことが非常に残念ではある。
30数年の間にカラー写真の色が変色してしまっているのでご勘弁いただきたい。)





さすがに小さいこのセスナ機でしか、この湖の砂浜に着陸することは出来ないだろうな。
自動車ではとてもやってこれない場所に我々を運んでくれた機体をバックに写真を撮った。








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