サイクリング編
1 決断
2 ヒッチハイクの極意
3 ポルシェは快適
4 作戦
5 天敵
6 タスマニアへ行こう
7 時間にルーズ
8 タスマニア上陸
9 予定変更
10 車が来ない!
11 別れる
12 飛ぶ
13 Hobart
14 その声は
15 ライバル登場
16 またね
17 炎天下の出来事
18 タスマニア最後の夜
19 いゃっほーっ
20 シドニーへ帰還
21 北へ
22 山崎日本へ帰る
23 グリーンアイランド
24 ケアンズの夜は更けて
25 イナゴ大発生
26 エヤーズロック
27 アリスの風
28
ツアー編

その13  Hobart


飛行機でのお散歩は実に快適且つ有意義であった。
でも、何か物足りなさが残ったのはキャシーがいなかったという事実だろう。
今朝別れて、まだそんなに時間が経ったわけでもないのにもう随分と会っていないような物足りなさが付きまとう。
それはHobartのユースホステルへ移動してからも同じで、僕の視線はいつもキャシーの影を追っている。
自分から切り出したのにこんなに未練一杯の自分が実に情けない。
ユースホステルにはかなり大勢の宿泊客がいて、それぞれが楽しく会話したりはしゃいだりしていたのだが、僕はその中に入ることも出来ず、夕食をさっさと片付けて自分の部屋へと戻った。
自分から愉しい旅を目指して山崎と別れ、一人で行動しているのに、この寂しさは何なんだ・・・・。
人間って一人では生きて行けないってことは判っているのだけど、自分に都合のよい相手だけを選んで生きていけるのだろうか????。
きっと山崎も今頃は一人寂しい思いをしているんだろうな。
遠く日本を離れて一人で居ると時々猛烈に襲ってくる望郷。
すなわちホームシックだ。
暖かい家族の元に帰りたい。
心から話せる相手がほしい。
自分を判ってくれる人がたとえ一人でもいいからそばに居てほしい。

そんなことを考えながらベットに入っているが案の定なかなか寝付けない。


その声は へ