いや、日本人の3人と知り合えた事で実に楽しいグリーンアイランドではあった。
日本人と話す場合は余計な言葉の不自由さから来るストレスが無いため、素直に楽しめる。
だが、今夜彼らはここケアンズの空港から日本に向け帰途に就くのだ。
飛行機に乗る時間までまだたっぷり時間があるので、ケアンズの市内にあるガーデンテラスタイプのカフェレストランで贅沢なお別れパーティーをやることになった。
テーブルがあふれ返るほどの料理でその上連中はこれが最後とばかり飲むわ飲むわ。
無銭旅行中の僕にとってはサイフの中身が気になって仕方が無い。
連中にとっては後は日本に帰るだけだから持ってるだけ使ってしまえってな調子なのだろうか・・・・。わしゃもう知らんぞ・・・。
ひとしきり飲めや食えやを繰り返していたら、レストランのボーイが現れて、「すいません、このレストランは5時でいったんチェックして夜の会計はまた別になりますので一旦会計を閉めますがよろしいでしょうか?」と言って来たので、「okok、なんでもOK」てな調子でなんの抵抗も無く気にも留めなかったのだが、それもそのはず、もういい加減腹も一杯だしもう飲めません状態だから夜の勘定が高くなろうが関係ありませんってなものです。
「じゃあ最後にデザートなどはいかが?」とか誰かが余計なことを言い出すから「いいねぇ行きましょう行きましょう」って乗る輩が絶対こういったメンバーの中にはいる。
僕は相変わらずサイフの中身が心配で心配で・・・・・・・。
こいつらこんなに泥酔状態でほんとに飛行機に乗れるんだろうか。
そろそろ7時のフライトの時間に合わせてお開きにしようということになったのだが、会計表をみて驚いた。
デザートの分しか、そこには書かれてなかったのだ。
あ・・・・昼の会計・・・・・・・。
昼の店員が夜の店員に引き継ぐ時に漏らしているようだ。
みんな顔を合わせて「シーーーーッ」。なに食わない顔でデザートの代金を割りカンで支払い、店を早足で後にした。
もう空港までの会話はあのレストランの店員のチョンボの話オンリー・・・・・。
空港に着いたのだが、日本へ飛ぶ飛行機がフライトスケジュールから削除されていた。
どうやら悪天候のため取りやめになっているようだ。
この連中・・・・酒癖がかなり悪い。
「空港の責任者を出せ」とか叫んでる・・・・。
「帰れないでは済まない」とかも言ってるし・・・・・。
別に帰っても仕事があるわけでもないのにさ・・・・・。
でも文句は言ってみるものだと勉強させてもらいました。
空港ホテルを用意させていただきますということになったのだ。
僕一人だったらきっと空港のベンチにごろ寝して次のフライトを待っただろうけど。
世の中言ったもの勝ちだね、ほんと。
さあ、空港ホテルへ場所を移して今度は物まね大会へ発展。
夜中中大きな声で日本の懐かしいヒットパレードを朝まで歌っておりました。
その時同じホテルへ泊まっていた方、お騒がせしてごめんなさい・・・・・・・・・・。
翌日の飛行機で彼らは日本へと帰っていきました。
後に残されたわたしはまたもや猛烈なホームシックに襲われるのだが、途中で帰りたくないという気持ちも片一方で働く。


イナゴ大発生 へ
サイクリング編
1 決断
2 ヒッチハイクの極意
3 ポルシェは快適
4 作戦
5 天敵
6 タスマニアへ行こう
7 時間にルーズ
8 タスマニア上陸
9 予定変更
10 車が来ない!
11 別れる
12 飛ぶ
13 Hobart
14 その声は
15 ライバル登場
16 またね
17 炎天下の出来事
18 タスマニア最後の夜
19 いゃっほーっ
20 シドニーへ帰還
21 北へ
22 山崎日本へ帰る
23 グリーンアイランド
24 ケアンズの夜は更けて
25 イナゴ大発生
26 エヤーズロック
27 アリスの風
28
ツアー編

その24   ケアンズの世は更けて