その4 タムシチンキの効用
船の上ではいろんな事件があって、それはそれで退屈せずに楽しいのですが、時としてとんでもない事件も起きるのだ。とんでもないと言ったって、人が死んだとか、船が沈没したとか言う物とは種類が違うのだが・・・・。
どんな事件があったのか少しだけ紹介すると相棒の山崎がニュージーランドのフットポールチーム「オールブラックス」のメンバーの挑発を受けて腹筋の回数を競いました。相手はプロのスポーツ選手なんだから負けるのは当たり前なんだけど、山崎にも日本男児としてのプライドもあるし、そこらへんの勝負魂に掛けてはなかなか見上げた根性をしているわけでして、けど、相手にとってはそれを上回るプロとしてのプライドが当然ありまして、プライドとプライドの熾烈な戦いが展開されたわけです。当然オールブラックスのレギュラー選手が負けるわけがないんだしさ、その相手にマジで勝負するのが間違いだとは言わないけど、お尻の皮が剥けるほどやらなくてもいいと思うけどな・・・・。
そのうえ、日本を出るときに用意した薬がこれしかないとかいって、取り出したタムシチンキをその傷口に塗ってくれといわれたときは「ほんとにいいの?」とは思ったけど、これを擦り傷に塗った場合、どんな風になるのか撮っても興味があったし、面白そうだから本当に塗ってあげたんだけど、本人ヨードチンキとタムシチンキの違いに気づいたときはすでに遅く、結果は僕の予想通り、概ね当たってました。
あんなに悲鳴上げて走り回わるものなのね・・・・・。
船の廊下を走るときはせめてパンツだけでも履いて欲しかったなみっともないから・・・・・・・。
こんな調子で本当にオーストラリア自転車横断なんて出来るのであろうか・・・・。

そんなこんなで船は長崎に滑り込んだ。
オージー達を案内して日本の象徴とも言えるパチンコ屋へ行ったり原爆記念館へ行ったりと喋れないけれど身振り手振りを駆使してなんとかコミニュケーションを取ろうと汗だく。 共に行動することでコミュニケーションもバッチリ!。
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