その26 South Australia
我々は今日、South Australianへと入る。
MAP参照
これまで、シドニーのあるニューサウスウエールズ州、メルボルンのあるビクトリア州を経てここ、アデレードのあるニューサウスウェールズへたどり着いたわけだ。

ご覧のようにこの頃になるとかなり暑く、メルボルンの町にいたときはジャンパーを羽織っていたのだから少しの時間で季節は変わってしまった。
キャンベラを通過した頃はもう初夏だと聞いていたのに気温は全然上がらず、道行く人にいちいち「What the seasn is it now?」と聞いていたのを覚えている。
答えは同じだったが、日本の四季とこちらの四季では感覚が違うのかもしれない。
こちらの物事の考え方はかなり大雑把なところがあり、それを象徴するのが時間に対する概念が日本とはかなり違う。
バスの遅れや、電車の遅れなんかは当然のことで、小さな駅で時刻表なんぞは存在しない。
電車は何時来るかと聞いたら「明日の昼ごろだろう」と駅員はそんな答え方をする。
流石に都会の始発では時間は守られているのだろうが、田舎町などの場合は時間をはっきり決めておいたほうがお客を裏切る結果になってしまうことが多いので、こんなあいまいな返事になる。
まあ、このあたりのストーリーは今後いろいろと体験しているのでその都度書くことにしよう。
今夜の宿はBordertownだ。
ここ連日100キロ以上の走行距離になっている。
ポイントとなる適当な町が無いからだ。
地図に仮に町が書かれてあっても、たどり着いたら食料を売っているような店が無かったり、キャンプを張る場所が無かったりで、出来れば大きな町のほうが都合がいい。
ここBordertownはそこそこ大きな町なので、スーパーマーケットも期待できる。
この町で起こった出来事を紹介しよう。
朝、目が覚めるとテントの外がなぜか騒がしく、テントの周りに人垣が出来ている。
テントを張った位置が道に近く、小学生たちの通学道になっているようでその子供たちが我々のテントの周りや自転車の周りで騒いでいたのだ。
しばらくして、我々が朝食の準備をしているところへ40歳前後の男性と女性が現れ「私たちはこの近くの小学校の教師をしているものですが、あなたたちのことが子供たちの間で話題になっている。そこで、あなたたちの冒険を子供たちに話してやってくけないか」との申し入れだった。
我々にとっては大変ありがたく光栄な申し入れだった。
ただし、英語が話せたらのことで、英会話で難しいのは「電話」と「子供」なのである。
電話が難しいのは以前Barallatで話したとおりだが、子供に判るように話せたらそりゃあなた大した語学力をお持ちですよ・・・・・。
ましてや、当然子供から質問されるでしょうから、その子供の言ってることが理解できるような英語力があれば、オーストラリアで小学校の先生をやりますってば・・・。
特に物事に興味を持つ年頃の子供たちには何をどう説明しても「なぜ?」「どうして?」
といった質問が帰ってきますもの。
これまでもいろんな町々で子供たちの質問に答えてきたのだから、大体の成り行きは想像できる。
丁重にご辞退申し上げたのだが、もう一方で一度体験してみたいという自分があった。
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