その42 砂漠の生き物

これはトカゲである。
オーストラリアのトカゲで一番有名なのはエリマキトカゲだが、こいつもかなり変わっている。
頭と同じ大きさの尾を持っているのだ。
おまけに目玉と見間違える模様までご丁寧についている。
従ってこのトカゲ、西を向いているのか東を向いているのか判らないのだ。
名前はその形容から「双頭トカゲ」というらしい。
トカゲというのは前から威嚇して後ろから捕まえるというのが、適当な捕獲方法なのだが、こいつは前か後ろかわかりにくいため、前から威嚇した積りでいてもそのまま逃走されてから後ろ前が逆だったと思い知らされる結果となる。
もともと爬虫類というのは苦手な方だが、蛇よりは抵抗が無いので、捕まえてみた。
落ちていた木の枝をこのトカゲの頭の前に差し出すと、パリバリと噛み砕いてしまった。
凄い力をしている。
こうして手で掴んでいても暴れだしたら手に負えなくなるほどの力だ。
しかしこうして顔を見ているとなぜか可愛くなってしまう。
こちらに向かって「シャーッ」と声をあげ、盛んに威嚇してくるのだが、それがなんとも言えなくいとおしい。
日本に持って帰りたいな・・・・と山崎に言ったら「高く売れるかな」と乗ってくる。
流石大阪の人間だ。
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