| ハンダ技法 |
| ハンダ付けは、ある程度、慣れないことには上達しないものだということを理解してください。 殆どの人が、ハンダ付けの基本的なテクニックの文章を読むだけで理解するとは思えませんが、 初心者のいくらかの助けになればとの思いから、これを書きます。 ハンダごてについての要点 ○ 綺麗な水で湿らせたスポンジあるいは金属メッシュ洗浄パッドの上で時々、そして軽くコテ先を拭くことによって汚れを取り除いてください。特に、ハンダに使用するフラックスは金属を錆びさせる作用がありますので、作業が終わった後のコテ先は綺麗にしておくように心がけるとコテ先の寿命を長く保つ事に繋がります。 ○作業を始める前にはまず、コテ先をスポンジできれいにした後で、ハンダを薄くメッキする程度にコーティングしてやりましょう。 ○ 時々はコテ先を固定してあるネジを緩め、もう一度締め直すということを習慣づけましょう。これによってネジが酸化して朽ちるのを防ぐことが出来ます。もし、ネジが外れなくなったらコテ先が消耗して使えなくなった場合に先だけを交換することが出来なくなります。もし、こげ付きや錆が激しいようなら、一度コテ先を外して、先を固定してある金属部分の錆をヤスリなどで落としてやる必要があります。こういったメンテナンスを繰り返すことで道具の寿命は延びるものです。 ○重要:スポンジで先端を拭う程度のことは必要ですが、決して水あるいはフラックスに熱くなった先端を漬けこむ事はしないでください。コテ先の芯を急激に冷やすことはコテそのものを壊してしまいます。 ○熱のコントロールチェンジャーは使う方が作業しやすいでしょう。 ○十分に熱くないコテを使うとハンダを尖らせる原因になります。 ○熱過ぎるコテははんだを沢山消費させる上に、裏側にしみ出させます。 ハンダについて ○信頼度の高く、評判が良い会社によって生産された高品質のはんだを購入して、ハンダ付けすることが必要です。 品質の悪いハンダは、いくら腕が良くても、望ましくない結果を与えるでしょう。たとえば黒い点や小さな穴などがこれにあたります。 ○ハンダを選ぶ目安として、付けられてある数字は錫と鉛の比率です。すなわちも、ハンダとは錫と鉛の合金だと言うことです。( 60/40)この最初の数字が錫で、60%。鉛が40%と言うわけです。 通常錫の含有量がより高いと、それだけハンダは(重さにおいて)軽く、そして強くなります。 例えば、60/40のはんだで作られた大きいランプが50/50のハンダで組んだものより軽くて、丈夫であると言うことです。 ○盛り上げたビーズ様、あるいは装飾用の物を作るのに対して、63/37が生産されている。 このハンダはさらに50/50あるいは60/40より重量が軽くて、もっと堅い。 フラックスについて 適切なフラックスを使用することはハンダ付けプロセスの不可欠な部分でしょう。ハンダのメーカー自身が生産するフラックスは特にそのハンダと相性がいいと言えます。 重要:ハンダ面が曇ったり、汚くなると感じたらフラックスを換えるべきでしょう。時々フラックスの瓶の中に筆を突っ込んで使っている人を見かけますが、出来れば使う分だけ小さな瓶またはフラックスの蓋に入れ替えてやるべきです。そうすることによって全てのフラックスが汚染されるのを防ぐことが出来ます。 カパーテープをハンダする 金属である限りカパーテープはさびると言うことを理解してください。 それは時としてハンダ付けすることを妨げるでしょう。もし可能なら、一度袋から出したカパーテープは保存するために密閉した容器に入れるのがいいでしょう。もし仮に表面に錆が出てしまった場合はスチールウールで磨いてやる必要があります。 ハンダ作業に慣れない人が立体物を作る時はガラスの隙間からハンダが抜けてしまって、倍以上のハンダを消費してしまうと言ったことがよくあります。これを防ぐ一つの方法として、最初、裏表の接合面に50/50ハンダを使用して、仮止め、及び隙間の開いている部分を覆ってやって、仕上げに60/40を使うときっとうまくいくでしょう。 なぜなら、50/50のハンダと60/40のハンダは融ける温度に差があるからです。60/40が50/50より低い熱で融けるので、ガラス同士の隙間が塞がっている状態で、それより少し低い温度で60/40のハンダを使って仕上げてやるという訳です。 ただし、銅ホイルに対してハンダ付けにするとき、ハンダが接合面に対して深い浸透があるように、十分に長い間金属とはんだ両方を加熱すべきです。 ビーズ付きのハンダ付けを上手にする方法として、表面全体をハンダでメッキした直後にビーズ状にハンダを盛り上げてください。これは金属が速く酸化して、そしてビーズをつくるのが難しくなるからです。 ケイムの継ぎ目をはんだ付けにする すべての主要な継ぎ目の隙間無くぴったりくっついていることを確認してください。 ケイムとハンダがほとんど同じ温度で融けてしまうので、コテ先の温度調節を念入りにしてください。 半端のケイムを使って温度が適切かどうかをみてやるのも一つの方法です。 60/40のハンダをハンダごての先端に少量付け、そして前もってフラックスを塗った接合部分に押しつけるように触れでください。ハンダは接合部の隙間に下がって、縫い目の中に染み入るでしょう。 静かに半田ごてを上げて確認してください。作業が終了した表面は滑らかで、平らであるべきです。 もしハンダが完全に継ぎ目に溶け込んでいないなら、ハンダのビーズが壊れる可能性があります。 重要:ハンダが冷え切るまでは揺らしたり動かしたりすることを避けてください。 金属が融けている状態は非常にデリケートで、硬化する課程で揺らすと、その部分に小さなヒビが入りやすく、ハンダが割れてしまう原因になるからです。 洗浄 パティーナで仕上がった後、後々になって縫い目に現われる白い錆を阻止するために、常にハンダ作業のすぐ後に作品を念入りに洗う事を忘れないでください。出来れば、お湯を使い、ベーキングソーダと液体洗剤(台所洗剤がよい)を使いなさい。 柔らかいブラシあるいはスポンジを使って、そして穏やかにこすって洗いなさい。 徹底的な洗浄が酸化するのを阻止すします。 そして最後にワックスを使うことでさらに酸化を防ぐことが出来るでしょう。 © 2005 yumeglass Hakusan• All Rights Reserved 夢グラス白山 堀口健二郎 |