
その1 ガラスカッターの使い方。
ガラスを切る際は石膏ボードか厚手のベニヤ板に安物のカーペットを張ったものがベストですが、とりあえずは平らな物の上でならガラスを切ることは出来ます。
まず心がけることはおいたガラス板の下に突起物やガラスの破片が無い事を確認してください。デスクの上をきれいな状態で作業をしないと思わぬ怪我や失敗をすることになります。出来ればガラスを切るたびごとにホウキを使ってガラスの破片を掃除しながら作業を進める癖をつけるべきでしょう。
ガラスカッターの持ち方はカッターのヘッドを固定しているネジが上になるように、(商品によっては下に付いているものもあります。)そしてエンピツを持つ持ち方でいいでしょう。でも、女性がガラスカッターを使う場合は腕の力が足りないので、身体全体で切れるようにエンピツを持つように持った右手(左手)の上にかぶせるようにもう一方の手の人差し指と親指でガラスカッターのお尻の玉を持ち、身体を前方に傾けながらいくらかの体重を乗せながらガラスカッターを前方へ押し出す形で切ると案外うまく切れるでしょう。手前にカッターを引いて切らないのはガラスに書き込んだラインがカッターの陰になり見えなくなるためです。定規を使って切る場合は引いて切ってもまったく問題はないでしょうし、むしろ引いて切った方が切りやすいかもしれません。
ガラスをカットする場合身体の向きが絶えずガラスを切る方向へまっすぐに向くことになりますので、ガラスを切りだす前に切り終わるときの身体の向きを考えてガラスの方向を調整してやりましょう。そうしないとガラスを切っている途中で身動きが取れなくなります。無論立って切るのが基本です。座っていると腕だけで切ることになり、かえって余計な筋肉を使ってしまいます。身体全体を使った切り方のほうが疲れません。
ガラスの裏表を見て、すべすべした方にスコアを入れます。どちらがすべすべしているのかわからないと言った場合はどちら側を使って切っても同じように切れるでしょう。
しかし、すべすべしている方が表だとは限りません。ガラスによっては表がデコボコしていて切ることができないといったガラスは沢山在ります。種類で言えばリップルやグラニトといったガラスがそれにあたります。これらのガラスを切る場合は型紙を裏返しにしてマジックインキでスコアを写し取り、裏側からスコアを入れます。
もしガラスにスコアを入れている途中に突起やピンホールに落ち込み、カッターが動かなくなった場合は慌てず騒がず、少しだけカッターを浮かせて前方へ進みましょう。
ガラスというのは切込みが途絶えても自然にヒビが走る性質を持っていますから、問題なく切れてくれます。カッターがガラスの終点まで来たとき、ガラスの端に至る寸前で体重をかけるのを辞め、身体を起こします。そうしないとガラスの破片が飛び散るばかりかカッターのヘッドを傷めてしまいます。
カッターのヘッドを走らせているときに切れている音を確認してください。
ガラスがうまく切れるときの音は本当に心地よく響くものです。一方切れていないと感じるときは音がしないか、また、ギーギーといった不快な音がします。
音がおかしいと感じたときは、まずヘッドにガラスの粉や破片が噛んでないか確かめてください。ガラスカッターの先には車輪がついていて、その車輪に工業用ダイヤモンドの粉が施されています。この円盤が回らなくなった場合に変な音がしたり、切れなくなる場合がありますので、ヘッドにカッターオイルなどを付け、テイッシュペーパーで拭き取るか、または、古い歯ブラシなどで磨いてやれば切れ味は戻るかもしれません。それでも切れない場合はカッターのヘッドの寿命だと思われます。私がカッターの寿命を見分ける方法として、直線のスコアを入れたときにスコアがきれいな直線にならず破線、もしくは点線のように同じ間隔でラインが途切れ始めた場合としています。車輪のダイヤが磨耗して、あるいは何らかの衝撃により剥がれ落ちた場合にはきれいなスコアが引かれることは無いでしょう。愛着があるからといって同じカッターを使い続けるより、作業のし易い方を選びましょう。時々わたしは生徒さんがガラスを上手に切れないからといって、ガリガリと同じスコアの上を往復してカットしている光景に出会います。あなたが使っているのはのこぎりではなくガラスカッターなのだと言うことを自覚してください。ガラスカッターで同じスコアの上をなぞることはカッターの寿命を短くするばかりでなく、ガラスを余計に切れなくしているのです。
なお、ヘッドにオイルを含ませる、あるいはオイルカッターの柄の部分にオイルを入れておき、先端からオイルがにじみ出させる理由は、ガラスの表面に付けた傷を再び塞いでしまわないためです。ガラスの習性で、切り口を放置しておくと傷口がくっついてしまい、割れにくくなるので、それを防ぐためにオイルを使うのです。
© 2005 yumeglass Hakusan• All Rights Reserved 夢グラス白山 堀口健二郎